〔グレート・コンパウンド〕Great Compound

　〔死者の通り〕に630mも接しており、〔城砦〕の真向かいにあります。広大な1区画ではありますが、詳細な発掘は行われていません。

　わずかに報告されているのは以下のとおりです。

　１、630×400m。
　２、14棟の非居住用建築物の痕跡はあるが、建築物内部の仕切りは確認できない。
　３、中央に230×265mの広場がある。周りに神殿らしき痕跡がない。通常、広場は一方向からしか出入りできないのに、東西の両方向に建築物のない「出入り口」がある。
　４、紀元1年〜100年のトンネルがあり、生贄の可能性のある12遺体が見つかっている。
　５、西暦100年〜250年に、630×400mで高さ1mの基壇の上に、全体のレイアウトが完成。
　６、250年〜350年に、全床面に漆喰塗装がなされる。

　上記の４のトンネルの写真も見取り図も未見で、その周囲もまた不詳なのですが、生贄は宗教行為を示します。西暦100年まではそのような利用をされ、それ以降は非宗教的エリアとして使用された、という可能性があります。

　↑on Google Earth。

　レイアウト図が、上の赤い枠に収まります。ですから今現在は、かつての中央広場に、ロータリーからの道路、駐車場、チケット売り場、土産店、閉鎖された食堂が配置されている、ということになります。

　〔グレート・コンパウンド〕の東側を北上し、〔サン・フアン川〕の手前で、西の側道へ入りましょう。